CLL/SLLについて

慢性リンパ腫白血病/小リンパ球性リンパ腫(CLL/SLL)とは

私たちの体には、細菌やウイルスから身を守る免疫機能が備わっています。
この働きを担っているのが、血液の中にあるリンパ球です。
慢性リンパ性白血病(CLL)は、血液のがんの一つで、CLL細胞という異常なBリンパ球が血液や骨髄で過剰に増える病気です。
CLL細胞がリンパ節組織で増えている場合には、小リンパ球性リンパ腫(SLL)と呼ばれますが、本質的には同じ病気です。

患者さんの発症年齢は65~70歳が多く、男性が女性の1.7倍1)です。
欧米では白血病全体の20~30%を占めますが、日本では欧米の10分の1以下です2)
この病気の原因は明らかになっていません。

  • 1)Hallek M: Am J Hematol 90: 446-460, 2015.
  • 2)青木定夫:臨と研 ,90:57-62,2013

Bリンパ球

白血球の一種で、細菌やウイルスから体を守る免疫機能を担っています。

Bリンパ球Bリンパ球

慢性リンパ性白血病(CLL)

異常なBリンパ球(CLL/SLL細胞)が血液や骨髄などで増えます。
およそ半数の患者は、発症時に症状がありません。
進行すると、リンパ節や肝臓、脾臓に腫れが見られます。

慢性リンパ性白血病(CLL)慢性リンパ性白血病(CLL)

小リンパ球性リンパ腫(SLL)

Bリンパ球がリンパ節で増える一方、血液中での異常な増加は見られません。

小リンパ球性リンパ腫(SLL)小リンパ球性リンパ腫(SLL)

単クローン性B細胞リンパ球増加症(MBL)

血液中にBリンパ球が増えるものの、その数はCLLよりも少なく、リンパ節や肝臓、脾臓などの腫れもありません。
CLLに進展することもあるため、CLLと同じ経過観察が必要といわれています。

監修:
新潟薬科大学 薬学部薬学科 教授 /
恒仁会新潟南病院 血液内科 特任部長 青木定夫 先生