治療

治療の種類

WM/LPLの治療は、患者さんの年齢および合併症の有無、また血液検査所見や異常なタンパクの増え方をみて決定されます1)

注意深い経過観察

WM/LPLと診断されても症状がない場合には、無治療で注意深く経過観察する(無治療経過観察)こともあります。
治療を必要とする症状がある場合には下記のような治療を行います1,2)

血漿交換

過粘稠度症候群(かねんちゅうどしょうこうぐん/異常なタンパクが増えたことによる頭痛や鼻血、意識障害など)が認められたときに実施されます。
人工透析と同じような方法で、Mタンパク(=異常なタンパク)を機械的に体の外に取り除く治療法です。

薬物療法

薬物療法には、化学療法と分子標的薬があります。
化学療法は、薬を使ってがん細胞の増殖を阻止する治療法でアルキル化剤やプロテアソーム阻害薬と呼ばれる薬剤があります。
分子標的薬は、がん細胞内外にあるタンパクや遺伝子をターゲットとして、効率よく攻撃します。がん細胞が増殖や転移を行う際に必要とされる特定の分子だけを狙い撃ちにします。化学療法単独、分子標的薬単独、化学療法と分子標的薬を併用する方法があります。

  • 1)日本血液学会 編:造血器腫瘍診療ガイドライン 2018年版, 金原出版, 2018.
  • 2)関口直宏: 臨床血液. 60: 988-997, 2019.
監修:
災害医療センター 血液内科 医長 関口直宏 先生