WM/LPLの頻度や原因
WM/LPLは、年単位でゆっくりと進んでいく病気です。
発症頻度は非常に低く、まれな疾患です。
WM/LPLの頻度
- WMの発症頻度は年間で人口100万人あたり2~3人であり、非常にまれな血液のがんです1, 2)。
発症年齢・性別
- WM/LPLは高齢者に多い病気で、米国のデータベースではWM患者さんの年齢中央値※は70歳となっています3)。
- 女性よりも男性でやや多く、男女比はおよそ1.4:1です3)。
※患者さんを年齢順にみたときに、中央に位置する年齢のこと
WM/LPLの頻度
- 患者さんの約9割に、MYD88という遺伝子の変異が認められます。この異常によってWM/LPLが発症すると考えられています4)。
- 1)Vijay A, et al.: Blood. 109: 5096-5103, 2007.
- 2)関口直宏. 臨床血液. 60: 988-997, 2019.
- 3)Castillo JJ, et al.: Br J Haematol. 169: 81-89, 2015.
- 4)Treon SP, et al. : N Engl J Med. 367: 826-33, 2012.
監修:災害医療センター 血液内科 医長 関口直宏 先生