診断から治療開始までの流れ
WM/LPLと診断されても症状がない場合は、治療をしないで注意深く経過を観察する(無治療経過観察)こともあります。
病気に関連すると思われる症状があらわれた場合に、治療を始めます。
造血器腫瘍診療ガイドライン 2023年版 アルゴリズム
- 日本血液学会編: 造血器腫瘍診療ガイドライン 2023年版,金原出版, 2023.
- 【用語解説】
- LPL:リンパ形質細胞性リンパ腫
- WM:原発性マクログロブリン血症
- 増悪:病状がますます悪くなること
- 部分奏効:治療に対する反応として、体内の腫瘍の大きさやがんの広がりの程度が減少すること
- 救援療法:主に造血器腫瘍において、治療の効果が得られない場合(治療抵抗性)、あるいは再発・再燃した場合に用いる治療
- 造血幹細胞移植:造血幹細胞を多く含む細胞(骨髄、末梢血、臍帯血等)を移植(輸注)する治療法。がん根絶を目的とした大量化学療法や、放射線療法を組み合わせた強力な治療(前処置)の後で、正常な造血(血球を作る力)や免疫系を回復させるために行われる。
- 【参考資料】
- 国立国語研究所「病院の言葉」委員会 編:病院の言葉を分かりやすく―工夫の提案―. 勁草書房, 2009.
- 国立がん研究センター がん情報サービス:がんに関する用語集