検査・診断

検査の種類

リンパ腫が疑われる場合、以下のような検査を行います。

問診や触診

  • 貧血、寝汗などの有無
  • リンパ節、肝臓や脾臓の腫れ、痛みの有無を確認します
検査の種類検査の種類

血液検査

  • 白血球やリンパ球が増えていないかを確認します。
    MCLでは、骨髄に腫瘍性のBリンパ球が広がっている場合、血液中でも腫瘍性Bリンパ球が増加することがあります。

画像検査

  • 臓器の断面をCTで映し出し、肝臓、脾臓などの臓器の腫れ、病気の進行の度合いや広がりについて確認します。
    がん細胞による糖の取り込みを測定できるPETやPET-CTを使った病期診断を行うこともあります 1)

骨髄検査

  • 骨髄液を採取し、骨髄液中のBリンパ球の数や形を観察し、骨髄への病気の広がりを確認します。MCL患者さんの半数以上で骨髄への腫瘍性Bリンパ球の広がりがみられます 1)

リンパ節生検

  • リンパ節の一部を手術で切りとり、細胞の異常や特徴を顕微鏡で観察します。

消化管内視鏡検査

  • 内視鏡を使って消化管への病気の広がりを調べます。
    MCL患者さんの30%以上で消化管への腫瘍性Bリンパ球の広がりがみられます 1)
  • 1)日本血液学会編: 造血器腫瘍診療ガイドライン 2023年版,金原出版, 2023.
監修:
山形大学大学院医学系研究科 内科学第三講座
血液・細胞治療内科学分野 教授 石澤賢一 先生